世に溢れる様々なスキンケア。化粧水、乳液、美容液、クリーム…たくさんのアイテムを使って、肌に「与える」ケアをしている方がほとんどかと思います。でも、もしそのケアが、実は肌に負担をかけているとしたら、、、
私が目指すミニマムとは無駄を徹底的に削いだ究極の合理化であり、全てが管理されている状態で、好きな物に囲まれ、好きな自分でいれることです。
そんな中でふと、普段の生活に無駄がなく、徹底的に合理化されているかを考え、さまざまな雑誌から得た情報で良いとされるスキンケア製品たちで溢れかえる当時に大きな疑問を持ちました。
皮膚科医・宇津木龍一氏の著書「肌断食 スキンケアやめました」を読んで、今までの常識が180度変わりました。肌本来の力を引き出す。その方法は、必要最低限のシンプルなケア。
なぜスキンケアをやめるのか?をより深掘りしており、試しに実践してみて、自分自身に効果があったためおすすめしたいと思います。
ここからはこの本の要約です。
「肌断食」と聞くと、「肌がボロボロになるんじゃないの?」と心配になる方もいるかもしれません。しかし、宇津木氏は、現代の「過剰なスキンケアこそが、肌トラブルの原因になっている」と警鐘を鳴らします。
【洗いすぎは肌のバリアを破壊】
クレンジング剤や洗顔料は、肌に必要な皮脂膜まで洗い流してしまいます。これにより、肌のバリア機能が低下し、外部からの刺激に弱くなってしまうのです。
【保湿剤は肌を甘やかす】
化粧水や乳液などの保湿剤は、一時的に潤いを与えますが、肌が自ら潤う力を奪ってしまいます。肌が「保湿剤なしでは乾燥する」状態になるのは、まるで肌が「保湿剤依存」になっているかのよう。
【摩擦は肌細胞を傷つける】
何気ないパッティングやマッサージも、肌にとっては大きな負担。摩擦によって肌細胞が傷つき、シミやシワの原因になることも。
肌断食は、これら全ての「与えるケア」をやめ、肌本来が持っている「自ら潤い、自ら守る力」を取り戻すことを目指しています。
「肌断食」って具体的に何をするのか?ここからは今日からできる実践法です。
【全てのスキンケア製品の使用を中止】
クレンジング・洗顔料は不要。石鹸や洗顔フォームなど、界面活性剤を含む洗浄剤は一切使わない
保湿剤も卒業。化粧水、乳液、クリーム、美容液…肌に潤いを与える目的の製品は全て手放す。
メイクは最低限に。基本的にはメイクを控えるのが理想。もしメイクをする場合は、石鹸で落とせる程度の軽めのものを選ぶ、落ちにくいファンデーションやアイライナーは避けるのが賢明。
【基本は「水(ぬるま湯)洗顔」】
朝晩は、35度以下のぬるま湯で優しく洗顔します。顔をこすらず、両手に水をすくい、顔に軽く押し付けては離す「押し洗い」を心がける。皮脂汚れのほとんどは水洗顔で十分落ちると言われている。
そうはいっても、私は夜の入浴は水洗顔だけだと気になるので石鹸シャンプーで優しく洗っています。

【乾燥が気になったら「ワセリン」を少し】
肌断食を始めて、一時的に乾燥やつっぱり感がひどくなることがあります。そんな時は、少量の白色ワセリンを薄く塗るのがおすすめ。米粒大ほどのワセリンを手のひらでよく伸ばし、乾燥が気になる部分に軽く押さえるようにつけましょう。つけすぎは毛穴詰まりの原因になるので要注意。

【肌への刺激を徹底的に避ける】
洗顔後、タオルで顔を拭く際も、ゴシゴシこすらず、優しく水分を吸い取る。必要以上に肌を触ったり、摩擦を与えたりすることは厳禁。
【日焼け対策は物理的に】
日焼け止めは肌に負担をかけるため、極力使用しない。その代わりに、帽子や日傘、UVカットの衣類などで物理的に紫外線を防ぐ。それでもの時はワセリンを塗った上に日焼け止めを塗布。
【肌断食の経過と期待できる効果】
肌断食を始めると、最初は「好転反応」と呼ばれる一時的な肌の不調(乾燥、カサつき、ニキビの増加など)が現れることがある。これは、肌が正常な状態に戻ろうとがんばっている証拠。数週間から数ヶ月で落ち着くことが多いとされます。この期間を乗り越えると、肌本来の力が目覚め、以下のような変化が期待できます。
- 乾燥・肌荒れの改善: 肌が自ら潤う力を取り戻し、乾燥しにくくなる。
- ニキビの減少: 肌のバリア機能が回復し、ニキビができにくい肌に。
- 毛穴の目立ちにくさ: 肌のキメが整い、毛穴が目立たなくなる。
- 透明感アップ: 肌のターンオーバーが正常化し、くすみが改善されることも。
まとめ
「肌断食」は、肌への「足し算」をやめて「引き算」をすることで、誰もが本来持っている素肌の美しさを引き出す画期的な方法。肌トラブルに悩んでいる方、今のスキンケアに疑問を感じている方は、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。
あなたの肌本来の力が、きっとあなたを驚かせてくれるはずです。